connect

接続する。

connect <command line parameters>

解説

MACRO が Tera Term とリンクされていない場合、Tera Term を起動してMACRO とリンクする。<command line parameters> は、Tera Term を起動する時のコマンドラインパラメータ。

MACRO が Tera Term とすでにリンクされていて、Tera Term がホストに接続されていない場合、Tera Term をコマンドライン <command line parameters> で指定されるホストに接続させる。Tera Term のコマンドラインパラメータについては、"Tera Term Pro コマンドライン"を参照。

MACRO が Tera Term とすでにリンクされていて、Tera Term がホストにすでに接続されている場合、このコマンドは無視される。

このコマンドの結果、リンクと接続の状態に応じて以下のうちの一つの値がシステム変数 result に格納される。

状態
0 Tera Term とリンクされていない。
1 ホストへの接続はされていないが、Tera Term へのリンクはされている。
2 リンクおよび接続両方ともされている。

"connect" コマンドを実行する前にリンクと接続の状態を調べるには、"testlink" コマンドを使うことができる。

Tera Term と MACRO のリンクしていない状態では、"connect" と "testlink" 以外の通信コマンドは実行できない。

Boris による解説

TeraTermマクロから接続する方法には、4 つの種類があります。

telnet接続

connect 'myserver:23 /nossh'
connect 'myserver:23 /telnet'
connect 'myserver:23'

/nossh を使う方を強く推奨します。このオプションがない場合、TeraTermは teraterm.ini が最後に保存されたときと同じメソッド(telnet もしくは SSH)を使って、接続しようとします。もし、SSHを使って接続しようとするならば、connectマクロは失敗するでしょう。

SSH接続

connect 'myserver /ssh'

この方法は、SSHバージョンを指定せずにSSH接続をします。

connect 'myserver /ssh /1'
connect 'myserver /ssh /2'

/1 と /2 のオプションは、SSH1およびSSH2であることを指定します。

connect 'myserver /ssh /auth=password /user=username /passwd=password'
connect 'myserver /ssh /1 /auth=password /user=username /passwd=password'
connect 'myserver /ssh /2 /auth=password /user=username /passwd=password'
connect 'myserver /ssh /auth=publickey /user=username /passwd=password /keyfile=private-key-file'
connect 'myserver /ssh /1 /auth=publickey /user=username /passwd=password /keyfile=private-key-file'
connect 'myserver /ssh /2 /auth=publickey /user=username /passwd=password /keyfile=private-key-file'

この6つの方法は、マクロからユーザ名とパスワードを渡すことにより、SSH認証ダイアログをスキップさせることができます。/auth=passwordはパスワード認証、/auth=publickeyは公開鍵認証であることを表します。

connect 'myserver /ssh /auth=password /user=username /ask4passwd'
connect 'myserver /ssh /1 /auth=password /user=username /ask4passwd'
connect 'myserver /ssh /2 /auth=password /user=username /ask4passwd'
connect 'myserver /ssh /auth=publickey /user=username /ask4passwd /keyfile=private-key-file'
connect 'myserver /ssh /1 /auth=publickey /user=username /ask4passwd /keyfile=private-key-file'
connect 'myserver /ssh /2 /auth=publickey /user=username /ask4passwd /keyfile=private-key-file'

この6つの方法は、マクロからユーザ名と認証方法を渡して、ポップアップでパスワードの入力を促します。

General connection

connect 'myserver /timeout=<value>'

Note: This option value is connecting timeout value(per seconds). Connecting to myserver could be canceled after timeout has occurred with the specified value. Conversely, no action if the value is zero. The default value is zero. Also this value would be saved as `ConnectingTimeout' entry in teraterm.ini file.

COMポート接続

connect '/C=x'

xはCOMポート番号を表します。たとえば、COM1に接続したいのなら、 connect '/C=1' とします。

出典: http://www.neocom.ca/forum/viewtopic.php?t=28

; パラメータなしで Tera Term を起動
connect ''

; 接続が成功しなかった場合、5秒でタイムアウトが発生
connect 'myserver /timeout=5'

; Tera Term を起動し、telnet セッションを開く
connect 'myserver:23 /nossh'

; Tera Term を起動し、SSH セッションを開く
connect 'myserver /ssh'

; Tera Term を起動し、SSH1 セッションを開く
connect 'myserver /ssh /1'

; Tera Term を起動し、SSH2 セッションを開く
connect 'myserver /ssh /2'

; Tera Term を起動する。SSH セッションを開き、ユーザ名とパスワードのプロンプトは表示されない。
connect 'myserver /ssh /auth=password /user=username /passwd=password'

; Tera Term を起動する。SSH1 セッションを開き、ユーザ名とパスワードのプロンプトは表示されない。
connect 'myserver /ssh /1 /auth=password /user=username /passwd=password'

; Tera Term を起動する。SSH2 セッションを開き、ユーザ名とパスワードのプロンプトは表示されない。
connect 'myserver /ssh /2 /auth=password /user=username /passwd=password'

; Tera Term を起動する。SSH セッションを開き、ユーザ名とパスワードと秘密鍵ファイルのプロンプトは表示されない。
connect 'myserver /ssh /auth=publickey/user=username /passwd=password /keyfile=private-key-file'

; Tera Term を起動する。SSH1 セッションを開き、ユーザ名とパスワードと秘密鍵ファイルのプロンプトは表示されない。
connect 'myserver /ssh /1 /auth=publickey/user=username /passwd=password /keyfile=private-key-file'

; Tera Term を起動する。SSH2 セッションを開き、ユーザ名とパスワードと秘密鍵ファイルのプロンプトは表示されない。
connect 'myserver /ssh /2 /auth=publickey /user=username /passwd=password /keyfile=private-key-file'

; Tera Term を起動し、シリアルポート接続を開く。ポート番号は 1 から 200 の範囲内
connect '/C=x'

CommandLine = '111.111.11.11'
connect CommandLine

注意

  1. このページの例において斜体で表示されている値を、実際の値に置き換える必要があります。
  2. パスワードにはスペースを含むことが可能です。パスワードの中でスペースを表すには、 "@" で置き換えてください。もし "@" がパスワードの一部である場合は、連続した "@" つまり "@@" で置き換えてください。
  3. TeraTermマクロにユーザ名とパスワードを指定した場合、そのマクロファイルをプレーンテキストとして保存したのなら、セキュリティ的に安全な場所に置く必要があることを肝に銘じておいてください。

参照