[File] New connection および [Setup] Serial port ダイアログボックスで表示されるシリアルポート番号の最大値 (COMn の最大値 n) を指定するには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの MaxComPort 行を、
MaxComPort=<シリアルポート番号の最大値>
のように変更してください。たとえ実際に使用可能なポート番号の最大値が4より小さくても、3以下の値は指定できません。
省略時: MaxComPort=4
Tera Termの初期設定ではシリアルポートを開く時にシリアルポートのバッファの内容を消去します。
設定ファイルの [Tera Term] セクションの ClearComBuffOnOpen 行を、
ClearComBuffOnOpen=off
のように変更すると、シリアルポートを開くときにバッファをクリアしません。
省略時: ClearComBuffOnOpen=on
Unix 等のホストに telnet でログインしている状態で、回線を強制的に切断すると、プロセスが残ったままになることがあります。やむを得ない場合を除き、正しい方法でログアウトするようにしてください。
Tera Term の初期設定では TCP/IP 接続時に システムメニューの「閉じる」コマンドまたは [File] メニューの Exit コマンドで回線を強制的に切断するときに、"Disconnect ?" というメッセージを表示してユーザーに確認をします。
設定ファイルの [Tera Term] セクションの ConfirmDisconnect 行を、
ConfirmDisconnect=off
のように変更すると、回線を強制切断するときにユーザーに確認をしません。
省略時: ConfirmDisconnect=on
ホストに telnet 接続し、ファイル転送 (XMODEM 等)で CR 文字を送出する場合、Tera Term の初期設定では CR+NUL ($0D $00) に変換してから送出します。バイナリオプションで telnet 接続すると、このような変換はおこないません。
設定ファイルの [Tera Term] セクションの TelBin 行を、
TelBin=on
のように変更すると、Telnet 接続するときバイナリオプションを用います(ホストが対応していれば)。
また、設定ファイルは書き換えずに、コマンドラインに /B オプションをつけても、バイナリオプションを指定できます。
省略時: TelBin=off
設定ファイルの [Tera Term] セクションの TelEcho 行を、
TelEcho=on
のように変更すると、Tera Term はホストのエコー(リモートエコー)の状態を [Setup] Terminal ダイアログボックスで設定される "Local echo" の状態に応じて変更することを試みます。もし、 "Local echo" が on (off) ならば、Tera Term はリモートエコーを off (on) にすることを試み、ホストと Tera Term で二重エコーしたり、エコーをまったくしない状態になることを防ごうとします。この機能はホストが telnet のエコーオプションに対応していないと働きません。
省略時: TelEcho=off
設定ファイルの [Tera Term] セクションの TelLog 行を、
TelLog=on
のように変更すると、ホストと Tera Term の間の telnet の option negotiation の内容をファイル TELNET.LOG に記録します。
省略時: TelLog=off
コマンドライン、または [File] New connection ダイアログボックスでは、TCP/IP 接続に使用される TCP ポート番号 (<TCP port#>) と telnet フラグ (<telnet flag>) を指定することができます。コマンドラインでこれらのパラメーターが省略された場合は、Tera Term 設定ファイルに書かれている設定値が使用されます。
<telnet flag> が 1 (on) で、かつ <TCP port#> が 23 の場合だけ、Tera Term はホストに接続した直後に、自発的に telnet コマンドをホストに送信し option negotiation を開始します。
この telnet のための特別なポート番号 23 は、設定ファイルの [Tera Term] セクションの TelPort 行で以下のように変更することができます。
TelPort=<telnet port#>
省略時: TelPort=23
<telnet flag> と <TCP port#> が何であれ Tera Term はホストから送られてきた telnet コマンドに応答することができます。(但し、TelAutoDetectがoffの時は除きます。)
Telnet プロトコルに対応していないホスト(通常 23 以外のポート番号を使用)に TCP/IP 接続する場合、ローカルエコーを on に、送信する改行コードを CR+LF にする必要がある場合があります。設定ファイルの [Tera Term] セクションの TCPLocalEcho と TCPCRSend 行を、
TCPLocalEcho=on TCPCRSend=CRLF (CR も指定可能)
のように変更すると、<telnet flag> が 0 (off) の場合、または <TCP port#> が <telnet port#> でない場合に、接続直後に、ローカルエコーを on に、送信改行コードを CR+LF に自動的に変更します。それ以外の場合は [Setup] Terminal での設定値が使用されます。これらのオプションによって、一つの設定ファイルで telnet 接続と非 telnet 接続の両方に対応することが可能となります。
省略時: TCPLocalEcho=off ; (このオプションは使わず、常に ; [Setup] Terminal の設定値が使用される) TCPCRSend= ; (このオプションは使わず、常に ; [Setup] Terminal の設定値が使用される)
非 Telnet 接続時でも、Tera Term はホストから送られてきた telnet コマンドに応答し、以降の通信を Telnet 接続として扱うようになります。
しかし、Tera Term 側から文字'0xFF'を送ってそれがエコーバックされた時に、そのエコーバックされた文字列を telnet コマンドとみなしてしまい、以降の通信が Telnet 接続として扱われてしまう事があります。
設定ファイルの [Tera Term] セクションの TelAutoDetect 行を、
TelAutoDetect=off
のように変更すると、相手からtelnetコマンドが送られて来てもtelnetコマンドとして扱わないようになります。
省略時: TelAutoDetect=on
Tera Term 4.63 より行単位送信(Line at a time)モードに対応しました。
標準ではこの機能が有効になっているため、TCP/IP 接続時は入力されたデータがすぐに送信されず、改行を入力した時にまとめて送信されます。
ただし、以下のいずれかに当てはまる時は行単位送信モードは無効となり、文字単位送信(Character at a time)モードになります。
telnetやssh接続以外での接続時は上記の条件に当てはまらないため、行単位送信モードが有効になります。
telnetやssh以外の接続でも入力したデータをすぐに送信するようにしたい場合は、設定ファイルの [Tera Term] セクションの EnableLineMode 行を以下のように変更してください。
EnableLineMode=off
省略時: EnableLineMode=on
シリアルポートでブレーク信号を送信する場合、デフォルトの送出時間は 1000 ミリ秒です。
この送出時間を変更するには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの SendBreakTime 行を変更します。
SendBreakTime=2000
省略時: SendBreakTime=1000
接続中の USB シリアルケーブルが抜かれたことを検出した場合に Tera Term のシリアル接続を切断し、 再度シリアルケーブルが接続されたことを検出したら Tera Term のシリアル接続を再接続します。
この機能は Windows XP 以降で有効です。
この機能を使用しないようにするためには、設定ファイルの [Tera Term] セクションの AutoComPortReconnect 行を下記のように変更してください。
AutoComPortReconnect=off
省略時: AutoComPortReconnect=on