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経験者が解説:監視業務から設計・構築にステップアップする道筋

未経験者がネットワークエンジニアとして成功するか否かは監視業務から設計・構築にステップアップできるかどうかで決まります。

新卒でネットワークエンジニアになる方は会社が道筋をつけてくれるのですが、この記事を読んでいる方は未経験からネットワークエンジニアに転職して今は監視業務を行っている方だと思います。

そこで、ぼくの経験をもとにどうやって設計・構築にステップアップしていくべきか戦略を考えます。

監視業務と設計・構築には高い壁が立ちはだかる

現実的な話をすると、監視業務から設計・構築にステップアップするのは結構難しいです。そのまま監視業務を続ける人もいますし、転職してしまう人もいます。

何が難しいのかというと、設計や構築の経験のない人に仕事を任せてくれる可能性が低いという点です。特に設計は厳しいです。ですからまずは構築に焦点を絞りましょう。構築であれば勝機があります。

また、最低でもCCNAは取得しておきましょう。まだCCNAを取得していない場合、独学だと時間がかかるためオンラインスクールで一気に勉強することをおすすめします。オンラインスクールは3万円くらいの費用なので無駄に何度も資格試験を受けるより安上がりです。

次にCCNPを取得といきたいところですが、現在のCCNPはかなりレベルが上がっています。たぶんぼくがCCNPを取得した2008年当時よりもレベルは上でしょう。できればCCNPを取得した方が良いのですが、ぼくはCCNPの勉強をしているだけで十分アピールになると思います。

確実なのはSES会社の利用

CCNPを持っていない場合、ぼくのおすすめはSES会社の抱き合わせ戦法で現場に入ることです。SES会社というのは技術者派遣をする会社です。派遣会社のようなものですが、多くは正社員として雇用していて社員を顧客に派遣し常駐させます。

ネットワークエンジニアとしての経歴が浅い場合はSES会社を利用するのが一番効率が良いと思っています。SES会社の場合、既に現場に同じ会社の社員が常駐している事が多いため、その現場に派遣してくれる事が多々あります。もしもCCNAしか取得していない場合は構築の現場に派遣してもらって経験を積むと良いでしょう。

この業界はとにかく経験を積む事が大事です。それは技術を身につけるだけでなく経歴書に書くためです(これが一番大事)。

もしもあなたがSES会社に勤めているのであれば営業担当に構築案件に移りたい旨の相談をしてください。監視業務を続ける事を指示されたら会社を辞めた方が良いです(ぼくはそれで会社を辞めました)。

構築の現場に入ったら

最初はネットワーク機器の動作チェックだとかラッキングだとか、雑用っぽい事をやらされるかも知れませんが、すべて勉強になるので全力で頑張りましょう。

現場では設計や構築をしたい旨のアピールを常にした方が良いです。

蛇足ですが、ぼくの実体験をご紹介します。

ぼくは監視業務からステップアップするため構築見習いのような形で現場に入りました。最初はぼくが何をできるのか現場の責任者も分からないので、ぼくは雑用をしたり皆の作業の手伝いをしていて、そのうち検証環境の構築を依頼されました。

新規案件があって、社内で検証するために小さなネットワークを構築する仕事です。コピー用紙の裏側に手書きで簡単なネットワーク構成図を書いたものを渡されて、それをもとにぼくはネットワークを構築しました。

そのときに、ぼくが自力でネットワークを構築した姿を見た責任者がぼくに「設計やってみる?」と声をかけてくれ、ぼくは設計デビューする事ができました。

構築の現場はチームで動くので普通に仕事をしていたら埋もれます。

こういう現場で目立つには作業を自動化できるとか、手順書などの改善案を出すことです。たとえばTera Termマクロを作成したりエクセルでVBAを使えると強味をアピールできます。

手順書などの改善案を出すには次の本を熟読しておくと良いです。結構いい加減な手順書が多いので手順書はバンバン改善できます。

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設計をやるなら最初は詳細設計から

構築メンバーとして現場に入ることができたら設計に携わるチャンスが生まれます。

設計には要件定義・基本設計・詳細設計などがあります。要件定義と基本設計はいきなり担当させてくれる可能性が低いので、最初は詳細設計をやらせてもらいましょう。

詳細設計は別名「パラメーター設計」とも呼びます。基本設計で冗長方針をはじめとする基本方針が決まるので、それに合わせてネットワーク機器のパラメーターを決めていきます。

最初は小さなネットワークの一部だけしか担当させてくれないと思いますが、実績を積めば担当範囲が広がります。詳細設計を任せてもらえるようになれば、今後のステップアップでかなりの強味になります。

設計を目指す場合は次の本を読んでおく事をおすすめします。必ず役に立ちます。

失敗しないレンタルサーバーの選び方|利用歴20年以上のエンジニアが徹底解説

まとめ

時間はかかるかも知れませんが、勉強を重ねて現場でアピールすれば設計を任せてもらえるようになります。そのためには、まずは構築の現場に入ることです。

構築で実績を積み上げて設計まで携わるようになれば、良い感じの経歴書ができあがりますから、どの現場でも受け入れてくれるでしょう。そうなると収入UPも期待できます。

設計・構築まで経験すればフリーランスになって収入を倍増させるも良し、大手企業に就職するも良しです。

とにかく大事なのは監視業務から構築の現場にステップアップする事です。ぜひ頑張ってください。

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