フリーランスのネットワークエンジニアが仕事を探す上で有効に利用できるのがエージェントです。ぼくはフリーランスになってから色々なエージェントを利用してきましたが、痛感したのはエージェント選びを間違えると年収が少なくなってしまったり仕事が見つからなかったりするという点です。
そこで今回はおすすめのエージェントに絞ってご紹介したいと思います。
タップできる目次
エージェント選びのコツと注意点
失敗しないエージェント選びのコツは実際に利用している人の話を聞くことです。周りにフリーランスのネットワークエンジニアがいたら話を聞いてみてください。SNSではネガティブな発言が目立つので、あまり参考にしない方が良いです。
そして、できれば避けたいのが個人経営のエージェントです。
すべてがダメとは言わないのですが個人経営のエージェントは案件に偏りがあったりマージン率を教えてくれない、消費税を単価に含めてしまう(消費税率が上がると損します)などコンプライアンス的に問題がある会社が多く、ぼくは何度か痛い目に遭ったので個人経営のエージェントはおすすめしません。
また、案件は関東圏(特に東京)や関西圏に集中しているためネットで探す場合はご自身が通う事のできる範囲に事務所があるのか、案件があるのか事前にチェックしておく必要があります。リモート案件であれば就業場所に縛りがありませんが、エージェントとの契約では事前に説明会へ足を運ぶ必要がある場合が多いので注意が必要です。
WEBだけでは案件情報は分からない
エージェント会社のWEBサイトを訪れると案件情報を検索できる事が多いのですが、案件情報は日々変わりますし非公開案件もあるのでWEBですべて知る事は難しいです。
そのため、エージェント会社に登録して実際にどのような案件があるのか教えてもらうと良いでしょう。
フリーランスで働き始めるときの流れと注意点
エージェントを使って仕事を始める場合は次のような流れになります。
オンラインで必要事項を入力して登録します
多くのエージェント会社が説明会を開いています。これからフリーランスになる方に向けて税金や確定申告の方法について簡単なレクチャーを受ける事ができる場合があります。
エージェント会社によっては、この段階で営業担当の方と話をして案件を提示してもらえる場合があります(PE-BANKなど)。
開業届けや青色申告の届け出、法人の場合は履歴事項全部証明書を提出します。多くの方は青色申告だと思いますので、事前に税務署に開業届けを提出しましょう。
※提出する書類はエージェント会社によって異なります
必要書類を提出して正式に登録が完了すると案件情報がメールで送られてきたり検索できるようになります。条件に合った案件があれば営業担当に面談依頼を出します。
現場の担当者との面談です。単価交渉ができる場合は面談の後で営業担当が交渉します。希望単価は営業から確認があるはずです。
現場とうまくマッチしたら就業決定となります。
案件の提示まで来れば、派遣などで働いた経験がある方であれば雰囲気は分かるでしょう。派遣と違うのは、事前に時給が決まっているわけではなく単価交渉ができる場合がある点です。
わたしが今いる現場でも単価交渉ができるのですが、この単価交渉で月額20万円くらい変わる事もザラにあるので自分を安売りせずになるべく高い単価で交渉する事をおすすめします。
後から単価を上げる事もできるのですが、交渉が面倒なので最初から単価を引き上げた方が良いです。
単価交渉では絶対に自分を安売りしないこと!
全国展開しているおすすめエージェントは2つだけ
日本全国で案件を提供しているおすすめのエージェント会社は次の2社です。
PE-BANKは北海道から沖縄まで対応している唯一のエージェント会社なので、地方に在住の方にもおすすめです。30年以上前から運営している会社のためフリーランスエージェント会社の中では老舗と言えるでしょう。マージン率は初年度が11%で3年目には8%まで下がります。マージン率の低さと大手の安心感で選ぶならばPE-BANKがおすすめです。
ギークスジョブもPE-BANKほどではないのですが関東圏と関西、中部、九州で案件を提供しています。マージン率は非公開ですが15%~20%ほどとなっています。
フリーランスのネットワークエンジニアとして活動するならばPE-BANKには登録しておきたいところです。実はぼくは現在PE-BANKをメインに利用しています。理由はマージン率の低さです。案件さえ見つかればマージン率が低いPE-BANKが有利です。
ただしPE-BANKでもカバーしていない案件や非公開案件もあるので、保険のためにもギークスジョブを同時に登録しても良いと思います。
東京に特化したエージェント会社
基本的にPE-BANKとギークスジョブで十分ですが東京都在住もしくは近郊に在住の方は東京に特化したエージェント会社も抑えておくと良いかも知れません。
- BTCエージェント
- エンジニアファクトリー
- Engineer-Route(エンジニアルート)
- フリーランススタート
- エンジニアスタイル東京
この中でも「BTCエージェント」と「エンジニアファクトリー」は単価の高い案件を扱っているため高単価に絞って案件を探したい場合はこの2社もおすすめです。
エージェント会社はいくつ利用しても問題ありませんが、管理の手間がかかるので基本はPE-BANKとギークスジョブ、高単価案件探しにBTCエージェントもしくはエンジニアファクトリーを選ぶという組み合わせが理想です。
あとは相性の問題もあるので気になるエージェント会社があれば登録してみて話を聞いてみてください。エージェント会社の説明会は有用な情報が聞ける場ですので、気軽に足を運んでみてください。
よくある疑問
- 複数のエージェント会社に登録しても問題ない?
- エージェント会社は嫌がりますが問題ないです。営業担当に当たり外れがあるので、営業力が弱くて仕事に就けない状態にならないようエージェント会社は複数登録しておくべきです。
- 未経験でも登録できる?
- 未経験者は登録を断られる可能性が高いです。経験が浅い(業界歴1~2年)場合も提案できる案件がないという理由で登録を断られる可能性があります。
- オンラインだけで登録できる?
- 大抵は説明会などがあるので最低でも1度は足を運ぶ必要があります。これからフリーランスになる方は説明会で確定申告などの話も聞けるはずですよ。
まとめ
エージェント会社とは長い付き合いになります。相性もあるので、これからフリーランスとして働き始めるという方は複数のエージェント会社の説明会に行ってみるのが良いと思います。
意外と時間が早く過ぎてしまいますから、フリーランスになろうと決めたら早目に動いた方が良いです。焦って単価の安い仕事をしてしまうと年収アップに時間がかかるので、早め早めに動いて複数の案件を提示してもらうようにしましょう。
フリーランスはとにかく自分から積極的に動く事が大事なので、まずは気になったエージェント会社への登録を済ませて説明会などに積極的に足を運ぶようにしてください。
フリーランスに転向予定でエージェント会社を探していたので検索でたどり着きました。
参考までに知りたいのですが、ショウさんはどうしてPE-BANKを選んだのでしょうか??
コメントありがとうございます。
PE-BANKは友人の紹介です。最終的にPE-BANKを選んだのは古くからある会社なので信頼性が高いかな?と思ったからです。