2016年5月31日にTera Term 4.91がリリースされました。以下のリンクからダウンロードできます。
Tera Termマクロ関連の変更点
気になる変更点は、Tera Term 4.90で仕様変更のあった1行形式のif文が正しく動かない問題が解決されています。
Tera Term 4.90では、ヘルプに掲載されているサンプルマクロを実行するとエラーになります。
for i 1 10 yesnobox 'ループから抜けますか?' 'Tera Term' if result break next while 1 recvln strcompare inputstr "OK" if result=0 then break else sendln "abc..." endif endwhile
Tera term 4.90でこのマクロを実行すると、次のようにシンタックスエラーとなります。
今回はこの問題が解消されて、1行形式のif文が使えるようになっています。ついでにTera TermとTera Termマクロのアイコンが変更されています。
公式サイトから抜粋した今回の変更点は次の通りです。
Tera Term
変更
- シリアル接続ができなかった場合に、接続が完了するまで待つことができるようにした。
- 起動時にシリアルポートの接続を待つ/WAITCOM コマンドラインオプションを追加した。
- teraterm.ini に WaitCom エントリを追加した。デフォルトはoff。
- ZmodemAuto=on の時、ZRINIT パケットを受信時に ZMODEM 送信のファイル選択ダイアログを開くようにした。
- Tera Term アイコン(teraterm.ico, vt.ico)とマクロアイコン(ttmacro.ico)を新しくした。坂本龍彦氏に感謝します。
バグ修正
- DECFI, DECBI 制御シーケンスで、背景色消去(BCE)が適用されない問題を修正した。
- AutoComPortReconnect=onの場合において、一部の機器でUSBシリアルポートの接続・切断が検出できない問題を修正した。
- ログ・ローテートが有効で、既存のファイルをログ採取する場合、最初のファイルが指定したサイズで回転しない問題を修正した。
- マクロコマンドの 1 行形式の if 文で、パラメータの無いマクロコマンドがエラーとなる問題を修正した。
その他
- TTSSH(2.77)へ差し替えた。
TTSSH
変更
- TTSSH アイコン(ttsecure.ico)を新しくした。坂本龍彦氏に感謝します。
バグ修正
- blowfish-ctr 共通鍵暗号で使用する鍵の鍵長を RFC 4344 に合わせて 256 ビットに変更した。
- 鍵交換方式ですべての方式を有効にしている時に最後の方式が使われない問題を修正した。
- X11転送の開始が接続エラー(WSANO_RECOVERY: 11003)で失敗することがある問題を修正した。
その他
- OpenSSL 1.0.2hへ差し替えた
- PuTTY 0.67 へ差し替えた