2016年3月5日にTera Term 4.90がリリースされました。以下のリンクからダウンロードできます。
今回の変更点は次の通りです。
変更
- XMODEM に指定できるオプションを修正した。
- 送信時は エラー検出の種類(Checksum/CRC) を指定できる。
- 受信時は パケットサイズ(1K) を指定できる。
- xmodemrecv, xmodemsend マクロコマンドの引数も同様。
- XMODEM 送受信時のリモートからのキャンセルを、転送失敗として扱うようにした。
- XMODEM 受信時に、Checksum なのに相手が 1K のパケットを送信しきてた場合に Checksum/1K として受信するようにした。
- XMODEM で CRC 送信時に相手が NAK を送信してきた場合は Checksum として送信するようにした。
- XMODEM, YMODEM, ZMODEM のタイムアウト値を設定できるようにした。
- teraterm.ini に XmodemTimeouts エントリを追加した。
- teraterm.ini に YmodemTimeouts エントリを追加した。
- teraterm.ini に ZmodemTimeouts エントリを追加した。
- XMODEM 送信/受信ダイアログでのオプション選択が、他方のオプション状態に影響しないようにした。
- マクロコマンドの 1 行形式の if 文で、実行コマンドが無い時は条件が偽でもエラーとなるようにした。
バグ修正
- OSC 4/11/104/111 制御文字列で BCE 用の情報の更新が反映されない問題を修正した。
- XMODEM で CRC 送信時に途中から Checksum 送信になってしまうことがある問題を修正した。
- Eterm look-feel: 不適切な画像ファイルを背景に指定すると、プログラムが落ちる問題を修正した。
- random マクロコマンドが返す値が偏る問題を修正した。
- 指定した最大値を返す確率が極めて低かった。
- 最大値に32768以上を指定した時、絶対に返さない値が有った。
- 乱数生成に SFMT を利用するようにした。
- getspecialfolder マクロコマンドで、正しくないフォルダの種類を指定した時にデスクトップフォルダが返される問題を修正した。
- getipv6addr マクロコマンドを Windows 2000 で実行すると ttpmacro.exe が落ちる問題を修正した。
その他
- TTSSH(2.76)へ差し替えた。
- CygTerm+ 1.07_28へ差し替えた。
Tera Termマクロ絡みでの注目点は、1 行形式の if 文で、実行コマンドが無い時は条件が偽でもエラーになるよう、修正された点でしょうか。
参考記事:if文でバグを仕込まないための注意点