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Wi-Fi(ワイファイ)の規格をやさしく解説。AとGの違いは?ブロードバンドルーターの選び方と注意点

自宅でのインターネット接続に必須なブロードバンドルーター。たくさんの製品があり、どれを選べば良いのか迷っている方が多いのではないでしょうか。

特にWi-Fiの規格は横文字で意味が分かりづらいという方が多いのではないかと思います。

そこで、Wi-Fiの基礎知識とブロードバンドルーターを選ぶ際に注意する点を解説したいと思います。

Wi-Fi(ワイファイ)とは

スマートフォンやタブレット、パソコン、テレビ、ゲーム機などネットワーク接続に対応した機器を無線で接続するための技術です。

自宅や会社、あるいは外出先でWi-Fi接続するにはWi-Fi接続に対応した機器(スマートフォンなど)とWi-Fiルーターが必要となります。

Wi-Fiルーターとは、スマートフォンなどから発信される電波の送受信を行い他の機器やインターネットとの仲介をするための機器です。

「wifi」や「WiFi」などさまざまな表記がありますが、「Wi-Fi」が正しい表記です。

ブロードバンドルーターとは

ブロードバンドルーターはインターネットと自宅や会社などのネットワーク(LAN)を仲介するためのルーティング機能を持った機器です。

ルーティング機能を持った機器を「ルーター」と呼び、ルーターにWi-Fi機能を付けた家庭用機器を一般的に「ブロードバンドルーター」と呼びます。

Wi-Fi(ワイファイ)の規格

ブロードバンドルーターのスペック表を見るとWi-Fi機能の欄に「11n」だとか「11ac」などと記載されています。これらが自分が持っているスマートフォンやパソコンが対応しているのか分からないと、無駄に機能の高いブロードバンドルーターを買ってしまったり、スマートフォンやパソコンの機能を生かせず通信速度が遅くなったりしてしまいます。

そこで、ここからWi-Fi(ワイファイ)の基本的な知識をお話したいと思います。

「11n」と「11ac」が主流で「11ax(Wi-Fi6)」の普及に期待

「11n」や「11ac」、「11ax(Wi-Fi6)」というのはWi-Fiの規格です。

現在販売されているブロードバンドルーターは「11n」に対応しており、「11ac」に対応している機種も多くあります。また、11ax(Wi-Fi6)に対応した機種も増えてきました。

Wi-Fiの「11n」とは

11nはアンテナ1本あたり150Mbpsで通信が可能で、4本までアンテナを束ねることができるため規格上は最大600Mbpsの通信が可能です。しかし実際に利用すると3分の1から半分の通信速度になるので、最大でも300Mbps程度と思っていただいて差し支えありません。

11nには2.4Ghz帯と5Ghz帯の二種類の周波数帯を利用できるという特徴があります。

2.4GHz帯の特徴(メリットとデメリット)

2.4GHz帯の電波は電子レンジなどの家電で利用されています。そのため干渉により通信速度が遅くなってしまうというデメリットがあります。しかし、その代わりに障害物に強く電波が遠くまで届きやすいというメリットがあります。

ですからブロードバンドルーターから離れた部屋でWi-Fi接続したい場合は2.4GHz帯が適しています。

5GHz帯の特徴(メリットとデメリット)

5GHz帯の電波は干渉しづらい上に今のところWi-Fiの他に利用されていないため、家電などによる電波の干渉を受ける心配がありません。そのため安定した通信が実現できるというメリットがあります。

その反面、5GHz帯の電波は障害物に弱いという特徴があります。ですから5GHz帯の電波を使っていて通信速度が遅く感じる場合は2.4GHz帯の電波に切り替えると通信速度が速く感じられるかも知れません。

Wi-Fiの「11ac」とは

11acはアンテナ1本あたり867Mbpsで通信が可能で、8本まで束ねることができるため規格上は最大6.9Gbpsの通信が可能です。しかし実際に利用すると11nと同じく3分の1から半分の通信速度になるので、最大でも3.5Gbps程度の通信速度になります。ただし、現在市販されている一般家庭用のブロードバンドルーターではここまで高速な通信ができる機器は販売されていません。

スマートフォンやゲーム機では1~2本のアンテナを搭載している機器が多く、最大通信速度が433Mbpsあるいは1.3Gbpsとなっています。

11acが利用する電波の周波数帯は5GHzのみです。

Wi-Fiの「Wi-Fi6(11ax)」とは

最近「Wi-Fi6」をさまざまなところで目にしている方が多いのではないでしょうか。Wi-Fi6は第6世代のWi-Fi規格である「11ax」の別称で、規格の新旧を分かりやすくするために名付けられました。

Wi-Fi6(11ax)の1番の特徴は通信速度です。11acでは最大6.9Gbps、実際の通信速度は最大でも3.5Gbps程度の通信速度でした。しかしWi-Fi6(11ax)は実際の通信で7Gbps近い速度が出ます。

Wi-Fi6(11ax)は通信の効率化が高まった結果、多くの機器を同時に使っても速度が落ちづらくなっています。また、2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しています。

Wi-Fi6(11ax)は多数同時接続に強い

従来のWi-Fiには多くの機器を同時に接続すると通信速度が遅くなってしまうという弱点がありました。しかしWi-Fi6は「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術が採用されたことにより、多数の機器が同時にWi-Fi接続しても快適に通信ができるようになりました。

Wi-Fi6(11ax)はスマートフォンのバッテリーに優しい

Wi-Fi6(11ax)は複数の端末が効率よく通信できるTWT(Target Wake Time)という技術が採用されています。
この技術により使用していない端末とはWi-Fi通信をおこなわなくなり、端末の消費電力を抑えることが可能となりました。従来のWi-Fiは常にWi-Fi通信をしていたためスマートフォンのバッテリー残量が減る原因となっていたのですが、Wi-Fi6(11ax)のTWT(Target Wake Time)によってバッテリーを節約できるようになっています。

Wi-Fi(ワイファイ)の「a」と「g」の違いは?どちらに接続した方がいい?

スマートフォンやパソコンでWi-Fiに接続しようとすると接続先に「a」や「g」と表示されていることがあります。これは何でしょうか?どちらに接続したらいいのでしょうか?

Wi-Fiの接続先の「a」と「g」とは?

「a」は5GHz帯の電波を使う

「a」と表示されてるのは5Ghz帯の電波です。先述したとおり5GHz帯の電波は干渉に強く通信が安定している反面、障害物に弱いという特徴があります。
そのためブロードバンドルーターから離れた部屋でWi-Fi接続して遅いなと感じたら「g」に切り替えればいいでしょう。

「g」は2.4GHz帯の電波を使う

「g」は2.4GHz帯の電波です。先述したとおり2.4GHz帯の電波は干渉に弱く電子レンジなどの家電を使っていると通信速度が遅くなると反面、障害物に強いという特徴があります。
ブロードバンドルーターから離れた部屋でWi-Fi接続する場合や「a」を使っていて通信速度が遅いなと感じたら「g」に切り替えるといいでしょう。

「a」と「g」どちらに接続したらいいのか

もしどちらか一方に接続するとしたら「a」を選びましょう。「a」の方が電波の干渉に強く通信も安定していて高速です。特にNetflixなど動画の視聴をする場合は5GHz帯の電波を使う「a」がおすすめです。

しかしブロードバンドルーターを設置している部屋とは別の場所でWi-Fi接続すると壁や障害物により通信速度が低下する場合があります。そのような場合は障害物に強く電波が遠くまで届く「g」を選ぶといいでしょう。

ブロードバンドルーターの選び方

ブロードバンドルーターを選ぶ際、Wi-Fi6(11ax)に対応した機器であれば11nと11acの両方に対応しています。しかしWi-Fi6(11ax)に対応したブロードバンドルーターはまだ高価な機種が多いため、購入価格を抑えたい場合は11nや11acに対応した機器を購入すればいいでしょう。

ブロードバンドルーターを選ぶ際にスペック表を正しく理解できるように、まずは基本的な用語を抑えておきましょう。

MIMO(マイモ)って何?

ブロードバンドルーターを比較検討していると「MIMO(マイモ)」という言葉を目にすることがあります。これは何でしょうか?

「MIMO(マイモ)」とはMulti Input Multi Outputの略語で、複数のアンテナを使って通信を行う技術です。

MIMOは複数のアンテナを同時に利用するして効率よく通信するための技術

上記の図のように、MIMO(マイモ)は複数のアンテナを使って通信することで通信速度が向上します。

ストリームとは?

MIMO(マイモ)で通信する際に利用するアンテナの数を「ストリーム」と呼びます。「2×2」と表記されている場合は送信機と受信機がそれぞれ二つあるという意味です。
つまりストリーム数が多くなるほど同時に利用できるアンテナ数が増えるため高速な通信が期待できます。

iPhoneはWi-Fi6(11ax)に対応している?

iPhone 13はすべてWi-Fi6(11ax)に対応

2021年に発売されたiPhone 13は全シリーズ(iPhone Pro、iPhone Pro Max、iPhone 13、iPhone 13 mini)がWi-Fi6(11ax)に対応しています。ストリーム数は「2×2」です。

iPhone 11とiPhone 12はPro MaxのみWi-Fi6(11ax)に対応

iPhone 11とiPhone 12はフラッグシップのPro MaxのみWi-Fi6(11ax)に対応しています(ProはWi-Fi6未対応)。ストリーム数は「2×2」です。

iPhone XはWi-Fi6(11ax)未対応

iPhone Xは11ac / 11a / 11nに対応していてWi-Fi6(11ax)には対応していません。ストリーム数は「2×2」です。

おしまいに

iPhone 13以降からWi-Fi6に対応したことによりWi-Fi6が身近なものとなりました。これからブロードバンドルーターの購入を検討されている方はWi-Fi6に対応した製品を選択すると快適にインターネット通信を利用できるはずです。

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