vlookupの簡単な使い方
まずは簡単な例から始めます。
以下のようにD1セル(オレンジ色のセル)に「りんご」「バナナ」「みかん」と入力するとE1セルに値段を表示するようにしてみます。
E1セルには以下のような関数を入れています。
=vlookup(D1,A1:B3,2,FALSE)
vlookupの使い方
vlookupは以下のようにパラメータを設定して呼び出します。
vlookup(①検索値,②範囲,③列番号,④検索方法)
①検索値
検索値は検索したい値です。今回の例ではD1セルに検索したい値が入るので「D1」としています。
②範囲
どこから検索したいのか範囲を指定します。品物名と値段が書いてある範囲を指定します。今回の例ではA列に果物名、B列に値段が書いてあるので「A1:B3」と範囲指定しています。
③列番号
列番号は左から何列目の値を表示するか、というものです。一番左は果物目で2番目が値段です。今回は値段を表示したいので「2」としています。
④検索方法
検索方法はオプションなので指定しなくても良いのですが、ここは自分で設定することをおすすめします。
検索方法はふたつあります。
- 近似一致
- 完全一致
何も指定しない場合は①の近似一致になります。文字列を検索する場合は前方一致となります。そのため検索範囲は昇順でソートしておく必要があります。
②の完全一致は文字通り完全に一致した場合のみ値を返します。
まとめ
つまり「①検索値」で指定した値を「②範囲」の中から検索して、見つかった行から「③列番号」の値を表示する。そして検索する時の方法は「④検索方法」で近似一致なのか完全一致なのか指定する、というのがvlookupの使い方です。
vlookupでエラーを防ぐ方法
vlookupを使っていると「#N/A」といった感じでエラーが発生する場合があります。これは検索しても何も見つからなかったためです。
それではエラーが発生したら「見つからない」と表示させてみます。
vlookupはiferrorと組み合わせる
vlookupでエラーが発生した場合に備えてIFで対応しましょう。具体的には iferror を使うと簡単にエラーを回避できます。
それではE1セルに書いている関数を以下のように書き換えます。
=vlookup(D1,A1:B3,2,FALSE)
↓
=iferror(vlookup(D1,A1:B3,2,FALSE), "見つからない")
赤色の箇所がエラー対策のために追加したものです。iferrorは次のように使います。
iferror(①値, ②エラーが発生した場合)
①値
値と書いていますが今回のように関数も指定できます。
②エラーが発生した場合
「①値」でエラーとなった場合は「②エラーが発生した場合」の値が表示されます。ここは関数でも問題ありません。
今回は「見つからない」と表示するようにしています。
vlookupで別シートから検索する
データは別シートにまとめておくとすっきりします。
果物の名前は「果物の値段」という名称の別シートに移してみましょう。
このようにするにはvlookupの範囲を修正します。
さきほどは範囲を以下のように指定していました。
A1:B3
これを以下のように修正しています。
果物の値段!A1:B3
「シート名!範囲」という具合に修正しています。
まとめ
エクセルを使う上でvlookupが使えると便利な場面が多いので是非vlookupの使い方をマスターしてください。